私たちの業務「鳶(とび)職」とは|高所作業(鳶職)のプロ集団|株式会社 寺澤工務店

NEWSお知らせ

お知らせ2019.06.17

私たちの業務「鳶(とび)職」とは

弊社、(株)寺澤工務店は高所作業(鳶職)と土工を専門とする会社です。


鳶職とは、高層建築、工場、病院や学校やビルなどを建設していく上で必須となる、高所での作業を行う、高度な技能を持った技術者であり、分業がすすんでいる建設業においても、現場のスタートから完了まで常に必要とされている業種です。

鳶の歴史

鳶職という名前は、江戸時代に生まれたと言われています。城廓や砦などを建設していた集団が平和な時代になり、町中で必要とされる様々な仕事に携わっていたようです。例えば祭の準備や建物の修理、足場架設や棟上げ(ムネアゲ)等々。高所での作業を行っていました。(建設そのものは大工や左官が行なっていました。)

中でも有名なのは、消防の仕事がありました。屋根に登り水をかけたり、延焼を防ぐために建物を壊していったり、避難を助けたり、世の中のために大活躍していたようです。
その後「江戸の町を守る」という公の仕事が加わり、幕末には将軍の護衛や、江戸の治安維持にまで関わるようになったそうです。TVや映画の時代劇では、時々取り上げられています。
ちなみに、木材を運ぶとき、クチバシのような金物がついた「鳶口(とびくち)」という道具を使うことから「鳶」の名がついたそうです。

現在の鳶の仕事

現在の鳶職は、江戸時代よりも一層高い場所で、より高度な技術を駆使し、様々な構造物を立てるための作業を行うことで、世の中の進歩と幸福に役立とうと頑張っています。現在は大きく分けて、下記のような作業を行っています。

足場・安全設備工事

ビルや橋梁、倉庫や発電所など、様々な構造物の建設に必要となる、足場・安全設備を設置します。外壁の塗装や補修のための工事にも必要となります。当然足場の解体も含まれます。

鉄骨工事(鉄骨鳶)

高層ビルなどで、タワークレーンを使い、人間でいうと骨組みになる鉄骨を吊り上げ、組み立てていきます。当然安全に十分配慮した形ですが、高所での作業を行います。「鉄骨建方」と呼びます。安全のためのネットや安全帯の設備の設置も同時に行っていきます。鉄骨工事を専門に行う鳶を鉄骨鳶といいます。

重量物の揚重運搬設備工事・その他

タワークレーンや工事用エレベーター等の設置と解体、橋脚などのワイヤーロープの設置を行うこともあります。様々なスキルが必要となります。その他、PC板という工場で製作した外壁や床板の取り付け工事、ALC板(軽量気泡コンクリート板)取付工事、工作物解体工事、等があります。

鳶の資格・免許

建設現場では労働安全衛生法により『危険が伴う作業には有資格者を従事させなければならない』と、法律で定められており、建設現場での資格は必須となっています。鳶の資格には様々なものがありますが、主なものは下記となります。

玉掛け技能講習、玉掛け特別教育

最初に取る資格です。どんな鳶の仕事でも必要となります。重い荷をつり上げるクレーン、 このクレーンのフックに、荷を掛けたり、外したりする作業を玉掛けといいます。作業を間違えると、つり上げた荷が落下し事故に直結します。十分な技能と知識が必要となります。資格の種類は技能講習と特別教育の二種類があり、
技能講習は1トン以上、特別教育は1トン未満と定められています。

建築物等の鉄骨組立て等作業主任者技能講習

鉄骨に関する作業経験が3年以上が必要。
高さが5m以上ある、建築物の鉄骨、鉄塔の組立解体、変更の作業には「鉄骨組立て等作業主任者」の有資格者の配置が必要となります。

1級とび技能士

国家試験『とび技能士』免許の1級。(1級、2級、3級があります。)
とびの親方として独立する為には、『1級とび技能士』が必要となります。

登録鳶・土工基幹技能士

また「登録鳶・土工基幹技能者講習会」を受けることで鳶の資格の最高位を取得したこととなります。
受講資格:『1級とび技能士』取得、職長経験8年以上

未来の鳶の仕事

これから日本では、様々な職種がAIやロボットに置き換わっていくと言われています。ただ鳶職においては、その作業の繊細さと環境への柔軟な対応力において人間の技術を置き換えることは、かなり難しいと言われています。職人としての技術の尊厳を保持できる職種の一つです。誰にでもできない、世界に誇れる仕事です。

弊社では充実した教育システムを準備し、技術の伝承、技能の向上に励んでいます。こちら「企業内マイスター制度」をご覧ください。

ぜひ私たちと一緒に働きましょう。

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